財産や地位のある男性と結婚することを玉の輿と言いますが、その男女逆転バージョンが逆玉の輿です。女性の場合はより条件の良い結婚をすること自体が人生に目的になることが歴史としてあり、現在でもそのような目的を持つ女性も少なくありません。自身の能力ではなくて、夫の力で人生を輝かせようとするわけで、それに対しての反論はないわけではありませんが、比較的世間には受け入れられ、自分がそうするかは置いておき、お付き合いとして「玉の輿、いいなあ」などとうらやましがるのが一般的です。
しかし、男女が逆になった時には、そうはいきません。「財産に目がくらんで愛がないのに結婚した」とか「要領のいい奴」と陰口を言われたり、妻の発言権がどうしても強くなってしまうために尻に敷かれ、「男としてのプライドが傷つく」と言う男性が多いようです。これは、「男性は稼いで、女は家庭を守るものだ」とか「男は女より偉い」という昔気質の思想や間違った男尊女卑の考えから抜け切れないことが原因と考えられます。柔軟な思考を持つ男性は女性の地位や財産、知能などをうまく活用し、その後活躍するようになることは珍しくありません。そういう才能ある人に限って妻に感謝し、そして「男のプライドなどちんけなものだ」と言います。しかし、男性に探究心やプライドがあるのは当然のことです。ほとんどの人は本心からそういっているわけではないため、女性は男性はプライドを守りつつ、良い方向へ育てる必要があるのです。男性が「うまく育つ種を持っているか」という点を見極めることが、逆玉の輿や格差婚のポイントになるでしょう。